日記

地方の美大生が、全てを手に入れようと思った話

GWが始まりましたね!みなさまいかがお過ごしでしょうか。

我が家、子ども達はウキウキの10連休!!
私は仕事は休み(休んでて良いのか?という気持ちも無きにしも非ず…)だけどお母さん業はフル稼働!!で、この10日無事走り抜けられるか心配な今日この頃…


こんにちは。デザインとブランディングの会社 Oct-path(オクトパス)の岡部雅世です。
名古屋を拠点にグラフィックデザイナー/アートディレクターとして活動しています。

JAGDAからの手紙

先日JAGDAから入会通知の書類が届きました。無事審査が通り、これで私も正会員。

JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)は、全国で3,000名以上の会員を有する日本で唯一のグラフィックデザイナーの全国組織。デザイン教育、公共デザインや地域振興への取り組みなど、日本のグラフィックデザインの発展やグラフィックデザイナーを支援する、そんな団体です。

もちろん、ここに入っていてもいなくても、優秀なデザイナーさんは沢山いらっしゃいますよ。

沢山届いた書類や書籍の1番上に入会に対しての志というか、激励のお手紙が入っておりましてね。そのお手紙の末にあるのは、JAGDA現会長の佐藤卓さんのお名前…
そのお名前を見て、ちょっと思い出した事がありました。

あ、私、ここまで着実にたどり着いているのだなって。

今日は今から15~6年前。
私がグラフィックデザイナーを志す学生だった頃のオハナシです。

美大生、スターデザイナーと出会う!

佐藤卓さんと言えば!
日本を代表するグラフィックデザイナー。
グラフィックデザイナーで知らない人はいないです。(ズバリ断言!)

明治おいしい牛乳(我が家の冷蔵庫にありました)

NHKの「にほんごであそぼ」や「デザインあ」
と、言えばご存知のかたも多いはず。

それらのアートディレクションをされている方です。

15~6年程前、その方が名古屋にいらっしゃる機会がありました。
私が通う大学で毎年行われる卒業制作展の記念講演です。
その頃からデザインの第一線で活躍されるスターデザイナーだった佐藤さん。
名古屋で佐藤さんのお話を伺える機会なんてまず無いですし、私の学ぶグラフィックデザイン専攻コースの方…行かないわけはありません!

そして、その講演後に専攻コースの教授や講師達が佐藤さんを交えて食事会をすると言うではありませんか…!
いいなー!凄く羨ましい!!
図々しい私は友人数名とともに半ば強引に参加!笑
(教授に軽く誘われたような気もしますが…)

女性が働き続けたい!と思うことは贅沢なことなのか?

お食事会に潜り込んだ私と数名の学生たちは楽しく佐藤さんや大学の先生たちと談笑。
そして 議論は女性デザイナーの働き方とライフスタイルについて。

グラフィックデザイナーとしてバリバリ働いて、結婚して、子どもを産んで、また働きたい。でも果たしてそれは可能なのか?

何度も言いますが、コレ15~6年前の話です。
この頃、女性デザイナーは子どもができたら(結婚したら)仕事をやめるのが一般的でした。
デザイナーの、「仕事があれば夜も昼も関係無く働く」スタイルは「お母さん」にはマッチしなかったのです。
産休や育休も時短勤務も、公務員や大手企業など、特別な会社に勤めた人だけの夢の中の話。就活に望んでいるデザイナーを志す先輩たちが面接で、「将来結婚して子ども産まれたらどうするつもり?」などと聞かれて、その答え次第では面接を落とされる…という噂もありました。(今思うとトンデモナイ話ですが、あの頃はあながち只の噂でも無かったと思います。)

一緒にいた友人A(女性)の
「デザイナーの仕事も、結婚も、子どもも。全部だなんて贅沢じゃない?」そんな一言に、

「なんで?どれも諦めなくていいよ。全部手に入れればいいじゃない

佐藤さんがアッサリと仰いました。
私、その一言でパッと目の前が開けた気がしました
私もそんな答えは夢にも思ってもいなかったし、グラフィックデザイナー最前線のハードな現実を知る周りの大人達もそう言ってくれる人は居なかったのです。

業界の、1番厳しい部分を知って、デザインの最前線で仕事をしてみえる佐藤さんが「どれも諦めなくてもよい!」と仰ってくれた事。

きっと何気ない一言だったと思います。
しかし、学生だった私には私の想いを初めて肯定してもらえた出来事でした。そしてその後の希望にもなりました。

そして、今思う事

私は15年間グラフィックデザイナー/アートディレクターとして会社に所属し働いてきました。
その間、いろいろなお仕事をさせて頂き、結婚もし、2人の子どもにも恵まれました。
そしてこの4月からフリーランスのデザイナーとして会社を立ち上げました。

2019年の今、私が就職した15年前よりは格段に女性が働きやすくなりました。
社会がだんだんと変化してきた事は肌で感じています。そういった意味では運が良かったのかもしれません。

また、私自身そうなる為にどうしたら良いか?という事も常に考えながら、選択しながら、生きてきたという自覚もあります。
(だって夢見て待ってるだけじゃ何者にもなれないでしょう?)

しかしながら、そこを目指す為のスイッチを押してくれたのは間違いなく
「どれも諦めなくていい、全部手に入れればいいという佐藤さんの言葉でした。
何度となく折れそうになる事はありましたが、そんな時、心を支えてくれる言葉の存在って大きい。

佐藤さん、16年前のあの時、地方の美大生に
魔法の言葉を授けてくださりありがとうございました。
この場を借りて御礼申し上げます。

今の私は16年前のあの頃に思い描いた姿になっているのか?
こう問われるとまだ志し半ばです。

しかし、着実に、たどり着いてきていると感じます。

この想いを自信に変え、良いデザインを、より良いコミュニケーションをお届けできるデザイナーになれるよう精進して行きたいと思います。

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最後まで読んでいた頂きありがとうございました。

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Oct-path
グラフィックデザイナー/アートディレクター
岡部 雅世

 
 
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